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連番 |
243 |
DNA/ID |
0322,0379 |
亜科 |
DENDROMETRINAE カネコメツキ亜科 |
族 |
Hemicrepidiini ツヤハダコメツキ族 |
属 |
Hemicrepidius (Heterathous) |
種 |
desertor desertor |
和名 |
ヒメクロツヤハダコメツキ |
命名者 |
(Candèze, 1873) |
分布 |
HONSHU,Sado Is.,Oki Isls.,SHIKOKU,KYUSHU,Shimokoshikijima Is.; |
成虫活動(月) |
4~8 |
サイズ小~大mm |
10 |
13 |
情報 |
前胸背が赤と黒がある。ブナ倒木より得られている(丹沢大山自然環境総合調査報告書 神奈川県環境部 1997)。
上翅がやや青緑の金属光沢を有する種で、山地雑木林に広く分布(New Entomol.54(1,2) 2005 大平 山崎隆弘氏採集の長野県蓼科高原のコメツキムシ若干種)※ 本短報では,
H. (Heterathous) desertor desertor の亜属で掲載している。
(ねじればね81,Dec.,1998 岸井)では、H. (Hemicrepidius) 亜属記述。同(ねじればね100, Mar., 2002
岸井(細川浩司氏蒐集の邦産コメツキムシ 地域甲虫自然史第2号 2007 日本甲虫学会 岸井))。
色彩変異の著しい種。類似種が触角第3節が幅広の三角形鋸歯状であるのに対し、第3節も延長上の長三角型で明瞭な鋸歯状でないこと、前胸背点刻が大きく密、後角部先端と隆起線末端は明らかに分離(細川浩司氏蒐集の邦産コメツキムシ 地域甲虫自然史第2号
2006 日本甲虫学会 岸井)。
本種は触角が通常第4節から鋸歯状を呈することにより Reitter(1905) によってHeterathous亜属が新設されたが、Kishii(1985)
はこの触角の第3節に形態には変異が大きいことを理由にこの亜属の必要性を認めていない(クロツヤハダコメツキとその近似種 越佐昆虫同好会々報(64)1987
大平)。
隠岐諸島の記録(ホシザキグリーン財団研究報告特別号第23号_2019.03_隠岐諸島産昆虫類の調査_林・門脇)
下甑島記録(SATSUMA No.162 Mar.,2019 甑島列島の甲虫類 今坂庄一)
やや小さく、比較的同定の容易な種です。触角3節が弱い3角形状(他の種は強く3角形状)であり、前胸腹板突起が強く上反するなどの特徴(コメツキムシ談話会#36 岡山産のコメツキの名前を教えて下さい)。
原型は、前胸背板が赤く中央にぼんやりと縦黒条があり、上翅が黒(青緑色金属光沢を帯びる)の型で、紀伊半島当たりではこの型が結構多いようです。中国地方では原型に加え、前胸全体が一様に赤くなる個体(ver.sanguinicollis)も少なくありませんし、前胸が黒く上翅が褐色の型(ver.
Brunneipennis)や前胸上翅ともに褐色の 型(ver. Flavipennis)も出ます。四国では、前胸が赤くなる個体は極めて少ないようです。私は見たことがありませんでしたが阿州さんに聞いたところ、「少ないがいる」とのことでした(コメツキムシ談話会#19同定お願いコーナー
[111])。
(昆虫と自然 5(7),1970 日本のコメツキムシ(Ⅴ) 大平)
(A TAXONOMIC STUDY OF THE JAPANESE ELATERIDAE (COLEOPTERA), WITH THE KEYS
TO THE SUBFAMILIES, TRIBES AND GENERA Dec. 1987 岸井)120a |
写真 |
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標本データ |
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写真情報 |
25.Ⅶ.2007 静岡県御殿場市 管理人採集・所蔵 |
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