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種(亜種)データ

連番 309 DNA/ID 0887
亜科 DENDROMETRINAE カネコメツキ亜科 Prosterini ヒラタコメツキ族
Orithales serraticornis yatsuensis
和名 ヤツクシヒゲヒラタコメツキ 命名者 Kishii, 1966
分布 HONSHU;
成虫活動(月)   サイズ小~大mm 7 8
情報  長野県八ヶ岳の標高約2,800mのあたりで採集された体長7.2mmの1雌に基づいて新種として記載された ( Some New Forms of Elateridae(IV) Kishii ) が,現在では旧大陸に分布する種の本州産亜種として扱われている。また,北海道には別亜種エゾクシヒゲヒラタコメッキO.serraticornis yezoensis MIWA, 1934 が分布しており, この雌雄の形態は大平・保田(2001)が報告している。 本州産亜種は現在のところ長野県(八ヶ岳)と山梨県(鳳風山)の高山帯から知られていているのみで,鳳風山産の雄の形態はKISHII(1989)が報告しており,触角の第2,3節は短小で,第4節から鋭く鋸歯状(櫛歯状に近い)をしているので雌雄の識別は容易である。このたび,筆者の一人である豊島は,岐阜県朝日村の御岳山麓(標高約1,800m)の針葉樹林帯において,アミノ酸混入の酢酸ベイトトラップを設置したところ,本種が誘引された(甲虫ニュース No.151 Sep 2005 大平)。
 7.5mm,体は黒色で両側は平行状,背面は膨隆し,真鍮色の鈍い金属光沢を有する。触角は黒褐色で肢は暗褐色.頭部の前頭横隆腺の前縁中央部は抑圧されて幅狭く消失する。触角は短く,第2節は短小で円筒形状,第3節は棍棒状で第2節とほぼ等長,第4節から鋸歯状を呈し,第4節は第2,3節を合わせたものとほぼ等長である。前胸背板の後角の背面は扁平状で,そこには隆起腺を欠くが,わずかに現れることもある(上記 甲虫ニュース)。
 ヤツクシヒゲヒラタコメツキの追加記録(さやばね N.S.No.33 Mar.2019 有本久之)
 (On some Elaterid-species from Japan,with the Description of two new Taxa ,Bull of the HEIAN high school No.27 Jul 1983 岸井)(Elaterid beetle from Mt.Houwouzan and Gozaishikosen Spa (8) Bull of the HEIAN high school N33 Oct 1989 岸井)
(昆虫と自然 5(9),1970 日本のコメツキムシ(Ⅵ) 大平)
(A TAXONOMIC STUDY OF THE JAPANESE ELATERIDAE (COLEOPTERA), WITH THE KEYS TO THE SUBFAMILIES, TRIBES AND GENERA Dec. 1987 岸井)133b

写真   標本データ  
写真情報  30.Ⅵ.2018 長野県佐久穂町麦草峠 管理人採集・所蔵    
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