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種(亜種)データ

連番 305 DNA/ID  
亜科 DENDROMETRINAE カネコメツキ亜科 Prosterini ヒラタコメツキ族
Liotrichus hypocrita kurilensis
和名 チシマヒメヒラタコメツキ 命名者 (Miwa, 1928)
分布 HOKKAIDO,Rishiritou Is.;Sakhalin
成虫活動(月)  7 サイズ小~大mm 11 14
情報  Gurjeva(1989)では独立種hypocritaの亜種の位置づけ(細川浩司氏蒐集の邦産コメツキムシ 地域甲虫自然史第2号 2006 日本甲虫学会 岸井)
(大阪市立自然史博物館所蔵甲虫類目録(3)コメツキムシ科 水野・岸井 2014)では、Liotrichus (Liotrichus) で亜属記述。

 形態及び分類上の位置:affinis の亜種として記述(層雲峡博物館研究報告No.7 Mar. 1987 大平・保田 層雲峡とその周辺のコメツキムシ(1))、糖蜜トラップで採集(層雲峡博物館研究報告No.11 Mar. 1991 大平・保田 利尻山で見出された6種のコメツキムシ)

 体長は14mm内外。黒色でややピッチ色の光沢を有する。触角と肢は黒褐色。触角は第3節から鋸歯状で、第3節は細長い三角形状、第4節とほぼ等長である、翅の条線は浅く印し、間室部は扁平状である。(Jezoensis No.18 1991 北海道とその周辺のコメツキムシ(Ⅵ) 大平)

 MIWA(1934) に大雪山や洞爺湖などから Corymbites (Selatosomus) hypocrita として記録されているのは本種のことだと思われる(層雲峡博物館研究報告No19 Mar 1999 大平・保田 北海道に産するコメツキムシ目録)。

 利尻島の記録(利尻島の甲虫目録その1 利尻研究(43),Mar.,2024,柏崎昭)。

 Corymbites kurilensis Miwa,1928は、現在はElater affinis Paykull,1800の亜種とされています。保育社の図鑑ではLiotrichus affinis kurilensis (Miwa,1928)でオオクロツヤヒラタコメツキの和名が与えられていますがKishii,1999では同じ学名でチシマヒメヒラタコメツキの和名が与えられています。本州から記載され本州高地に産する、Corymbites hypocrita Lewis,1894は、保育社の図鑑では独立種とされLiotrichus hypocrita (Lewis,1894)でホソクロツヤヒラタコメツキの和名となっていますが、Kishii,1999ではElater affinis Paykull,1800の亜種とされLiotrichus affinis hypocrita (Lewis,1894)ホソツヤヒラタコメツキの和名で収録されています。なお、保育社の図鑑で説明された本州産の「Liotrichus alpensis (Miwa,1928)ミヤマクロツヤヒラタコメツキ」はKishii,1999ではCorymbites hypocrita Lewis,1894のシノニムとなっています(コメツキムシ談話会#19同定お願いコーナー [104]2008.07.11)。

(A TAXONOMIC STUDY OF THE JAPANESE ELATERIDAE (COLEOPTERA), WITH THE KEYS TO THE SUBFAMILIES, TRIBES AND GENERA Dec. 1987 岸井)137a

写真   標本データ  
写真情報  mixi コメツキムシ談話会(渡辺昭彦)    
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